カジュアル面談という言葉をよく耳にするようになったけど、、?
最近では、IT業界に限らずカジュアル面談がさまざまな企業で実施されています。
カジュアル面談では企業側が自社の紹介や業務内容の説明を行い、募集しているポジションの詳細について説明をする場として設定されることが多いです。
僕が数年前に転職活動をしたときも、カジュアル面談を受けた会社のすべてで行っていましたね。
選考の基本的な流れは変わっていませんが、採用側と求職者双方にミスマッチがないように新たな試みを導入する企業も増えています。
この記事では、ITエンジニアが転職活動をする中での面接に焦点を当てて注意点や心構えについて解説します。
僕が受けたのは、おもに従業員数が100〜300人ちょっとの事業会社やベンチャー企業でした。
実際に面接する側に回って感じたことや求職者としての経験談をお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
転職活動を効率よく進めるには、
また、自分で興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、
ITエンジニアの転職面接|おもなステップのポイントを解説
ITエンジニアの転職活動の一般的な進め方としては
カジュアル面談で欲しい人材と思われた場合は端折ることも
年収などの契約条件の最終的な調整が行われる
などとなっています。
このとき、カジュアル面談によって欲しい人材だと判断された場合は、書類選考をパスして一次面接に進むこともあります。
また、会社規模によっては二次面接が最終面接になることも少なくありません。
そして、書類選考を通過した後一次面接と並行してコーディング試験や適性試験を実施する会社もあります。
ほかの業種と比べて突出したものはないかなぁ。
次からは各選考過程ごとにおもな部分の詳細を見ていきましょう。
STEP1:カジュアル面談
本格的な選考の前にカジュアル面談を取り入れる企業が増えています。
株式会社学情のインターネットアンケートによると、カジュアル面談を現在実施している会社は全体の36.7%で、検討している会社と合わせると6割強となります。
会社の規模にもよりますが、昨今では慢性的なITエンジニアが不足+採用に力を入れている会社が多く、カジュアル面談にCTOクラスの人が出てくることも珍しくはありません。
ミスマッチをしたくない、優秀な人材を欲しい企業の強い意志が表れているけど、初っ端からのCTOは緊張してしまうことも。。
特に、ITエンジニアの転職活動においてはカジュアル面談はほぼ必ず行われて、そこで双方のミスマッチがないことを確認した上で選考に進むことになります。
面接官ウリのまなざし
カジュアル面談は一般的には選考とは関係ないと言われますが、面談後にある程度欲しい人材と判断されると、選考に進んだ場合は書類選考はパスして一次面接に進みます。
マッチしていない人が応募してきた場合は、書類選考に進んでそこで不合格にするケースが多いです。
このように、カジュアル面談でも自分たちの組織に欲しい人間なのかを見られる場所であることは間違いないので
- 基本的なビジネスマナー
- 最低限の準備(企業情報、自身の転職状況や経歴、スキルなど)
などは意識するようにしましょう。
また、オンラインでのカジュアル面談の機会が増えるかと思いますが、メモを見てばかりだとずっと下を向くことになり消極的な印象を与えるため目線には注意をしてください。
カジュアル面談の時は何を知りたいのかを最初に伝えて、事前に自分の転職軸を明確にしてから臨むとスムーズに進みますよ。
自分の適性やどんな会社に合っているかなど、ひとりで悩むよりも
また、自分から興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、
コーディング試験
ある程度の規模が大きいIT企業の場合、一次面接前もしくは一次面接と並行してコーディング試験が実施されることがあります。
コーディングテストは一般的な競技プログラミング(At Coder, Leat Code)と似た問題が出るケースが多いので、このあたりを対策をしておくと良いでしょう。
なるほど、技術というよりはアルゴリズムの問題が出る感じなんだね。
適性試験
適性試験は書類選考の後、面接の前に並行して実施されることが多いです。
適正試験はおもに2種類ありまして
- 性格診断
- SPIテスト
などがあります。
また、同じタイミングで口述による技術面談がある会社もあります。
適性検査で多くの企業が利用しているサイトがミキワメです。どんな内容を聞かれるのか事前に目を通しておくものも良いでしょう。
面接官ウリのまなざし
採用側にいて気づいたのは、意外と適性試験での性格診断が重要視される傾向があるように感じました。
中でも、メンタルや精神的な強さ、ストレス耐性を見ていた印象です。
ITエンジニアが足りない状況ですが、技術が一定レベルあれば良いというわけではなく、一緒に働いていけるのかという定着性も結構見ているんだなと感じましたね。
STEP3:一次面接
多くの会社では、おもに配属チームのリーダーと現場のエンジニア、もしくは現場のリーダークラスのみでの行われるケースが多いです。
現場レベルで必要となる知識や経験の確認など、エンジニアリング寄りの会話が多い印象です。
面接官ウリのまなざし
書類選考、もしくはカジュアル面談後に一次面接を受けている時点で、多くの場合は技術面などでは募集要項にマッチしていると考えられます。
一次面接については職務経歴書上の内容をさらに深掘りして
- 実際にどのような業務に関わっていたのか
- また、その際にどのような技術を使っていたのか
などについて確認することになります。
このあたりは事前に準備をしておけば、慌てずに対応できそうだ。
また、組織やチーム内で能動的に行動、発信していることが評価されることが多いので
- どのような技術に関わっていたのかはもちろん
- その技術選定にどの程度関わったのか
- またそれを技術ブログやなんらかのセミナー・勉強会などで発信したのか
なども評価される傾向にありますね。
意外に高く評価されるのが発信力です。技術的にレベルが高いだけではなく、コミュニケーション能力も見られていることがわかります。
ITエンジニアがスキルアップをする際は、インプットとアウトプットをバランスよく行う必要があります。
その方法について詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
STEP4:二次面接
二次面接の場合、会社の規模によってはいきなり最終面接となることもあります。
採用側はマネージャークラスや部門長クラスのケースが多く、一次面接と同じ内容でエンジニアリング寄りの会話が多くなる傾向が多いです。
また、技術面よりもマネージメントやチームとのコミュニケーションについて聞かれます。
面接官ウリのまなざし
30代くらいになると、この段階での転職面接ではマネジメント的な動きに対しての期待も大きくなります。
たとえ、ポジションとして技術職の募集であったとしても、マネジメント的な動きを同時に求められることは避けられないですね。
たとえば、自身のチームや他部署との関わり方、ベンダーとの関わり方などについては、自分がどうしていきたいのかを伝えられるようにしておきたいところですね。
今までのキャリアの棚卸しをしてみて、自分がマネジメントをする上で心がけていることなどをまとめておくのがいいかも。
また、ITエンジニアリングの組織づくりをしっかりやっている会社であればあるほど、人材のミスマッチを避ける意識が高いので
- キャリア形成についての確認(スペシャリスト、ジェネラリスト)
などをあらかじめ自分でも考えておく必要がありますね。
自分の将来のキャリア形成について考えると、自ずとどういった企業を選ぶべきかが見えてきます。
会社選びをする上で、受けたい会社がどういった組織なのかを理解しておくことは重要です。
会社選びのポイントについて詳細を知りたい方はこちらをご確認ください。
自分だけでの企業研究に限界を感じた際は、
また、自分が興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業の情報を収集したい場合は、
STEP5:最終面接
最終面談はおもに100〜300人くらいの規模の会社では、CTOや役員クラスが出てきて行われることが多いです。
その内容は組織論や会社のミッションやビジョン、バリューに合っているのか、その考え方の確認が行われます。
会社のミッションやビジョン、バリューとは?
まず、ミッションとは企業が社会に対してやるべきことです。
なぜこの会社が存在をするのか、社会にどのような価値を提供するのかなどをまとめたものです。
次にビジョンは、企業があるべき姿を表しています。
具体的には、企業の理想や中長期の目標をまとめたもので、どのような状況になるべきか、どのような想いでいるべきかなどを言語化しています。
最後にバリューは、企業に属している者が具体的にやるべきことです。
上記ミッションやビジョンを達成するための具体的な行動指針で、所属している者の価値観や判断基準となるものです。
面接官ウリのまなざし
最近の企業の多くは、自社のビジョンやバリューに合った人材を確保しようとする傾向が強く、自社のサイトでもその点を強調して訴求しています。
一例)ファインディのホームページより
なので、二次面接までは問題なく進んでいたのに最終で落とされるケースも珍しくはなかったです。
スキルが高くてコミュニケーションやマネジメント能力に問題がないとしても、それ以上に会社のビジョンやバリューに合うかも大事なのか。
このほか、転職面接全般を通しての注意点や心構えについて、次から解説します。
面接官が見ているポイント
僕は最後に勤めた会社で、面接官として書類選考と一次面接に携わったことがあります。
50人くらいの求職者を見てきて、押さえておいた方がいいかと思うポイントをまとめました。
- スキル(即戦力になるのか)
- 定着性(すぐに辞めてしまわないか)
- 志望動機(どのような点に興味があるのか)
- コミュニケーション(意思表示をきちんとできるのか)
- 人柄・マインド(社風やチームにマッチするのか)
基本的なところとしては、スキルや定着性、志望動機などです。
中途採用者は即戦力が求められるので、求められるスキルがあるのか、不足しているときが独自にインプット・アウトプットしていることを明確に伝えてアピールしましょう。
また採用にコストがかかる以上、すぐに辞められては企業は困ってしまいます。
何を求めて転職したのか前向きな転職理由を伝えられるよう準備しておきたいところです。
同時にその企業について企業研究をしっかりと行い、なぜここで働きたいのか熱意をアピールできるように事前に準備をしっかりとしておきましょう。
コミュニケーションについては、同じチーム内で円滑に仕事を進めていく上でとても大事です。
特にアウトプットが苦手という方は、LT(Lightning Talk)などで独自に訓練しておくこともおすすめです。
アウトプット力を高めたいと思っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
この中でいちばん大事なものは、、なんだろう?
答えは、、人柄・マインドです。
面接官ウリのまなざし
僕の経験では、良い会社であればあるほど性格的な部分が評価される傾向にあります。
特に、物事に取り組む上での前向きさ、誠実さは面接内でのコミュニケーションをしていると自ずと感じ取れるものです。
また、SNS上でのネガティブな発言や面接中のコミュニケーション内での倫理感も見られるので、発信をするときは『見えない第三者』を常に意識するのが良いでしょう。
だからと言って極度に警戒してSNSを非公開にするのはおすすめしません。
なぜなら、技術的な発信をしてエンジニアのフォロワーが多いと、その後の採用にもつながりひいては評価にもつながることもあるからですね。
人柄やマインドは一長一短に磨かれるのものではないですが、発信する内容を前向きなものにするなど、自分ができるところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ|面接官の見所も意識して面接対策をしよう!
これまで、ITエンジニアが転職活動を行う上で面接にフォーカスをして、おもなステップのポイントや面接官が見ているポイントについて解説してきました。
面接官が見ているポイントは決して特異なではなく基本的なことですが、いざ求職者の立場になると想像しにくい部分もあるかと思うのでぜひ参考にしてみてください。
また、転職面接でいちばん重要視されるのは、人柄です。
チームメンバーが心地よく仕事ができる言動を心がける、常日頃から前向きな発言を心がけるなど、シンプルではありますが、みなさん意外と忘れがちです。
面接官の立場になって、面接の場で自分が採用したいなと思えるような事前準備や日頃からの言動を心掛けましょう!
自身のスキルを上げるため、インプット・アウトプットを強化したい方はこちらの記事を参考にしてください。
また、自己分析や企業研究など転職活動での行き詰まりを感じた場合は、
これ以外にも、自分で興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、