書類選考がなかなか通らないよ・・どうしよう
転職活動を進めている最中で、頭を抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
ギークリー
その中でも、転職活動で決して避けては通れないのが職務経歴書の作成です。
基本的に書類選考は会社側の求人募集要項で記載されている内容にマッチしていれば通過し、その後は面接もしくは実技試験、適性試験などに進みます。
採用試験は多くの場合、応募してきた人の情報を最初に知る(第一印象)のが履歴書や職務経歴書となるため重要ポイントです。
自身のスキルや経験が簡潔に整理されていて分かりやすいものであれば、選考がスムーズに進みますし企業側の印象もよくなるでしょう。
うまく仕上げられればプラスに働きますが、中には書くのが苦手で職務経歴書によってうまくアピールできずに書類選考で不合格になる人も少なくありません。
この記事では、職務経歴書を書く時に気をつけるポイントやおすすめの公開法について解説します。
ぜひ、書類選考を通過するためにも参考にしてくださいね。
職務経歴書を自分ひとりの力だけでブラッシュアップしていくのは簡単ではありません。
そんな時は
また、
求職者が職務経歴書で悩んでいることは?
Offwersが今年に実施した転職活動における職務経歴書についてのアンケートによると
履歴書・職務経歴書を作成する際、最も時間を要する部分かどこですか
- 業務内容と成果の記述(職務詳細):34.6%
- 的確な長所や強みの表現(自己PR):26.9%
アピールポイントの特定に悩んだことはありますか
- はい:72.5%
- いいえ:15.7%
- どちらとも言えない:11.8%
という結果となりました。
この結果から、求職者は過去の実績をシンプルかつ具体的に伝わるように書く難しさに悩んでいることがわかります。
また、自分のアピールポイント探すことに悩んでいる人が7割を超えており、実際に職務詳細に次いで2番目に時間を要して苦戦を強いられています。
たしかに、自分のことってよくわかっていないことが多いんだよな。どうまとめたらいいのか、、時間を取られがちだし。
自分を客観的に見ることは、そうそう簡単にはできません。
自力での対応が難しい場合は、第三者的な目線として
丁寧なキャリアサポートが特徴の
また、
求職者がまさに職務経歴書の書き方で悩んでいることが分かったところで、次ではなぜ書類選考を通過できないのか、その理由について見ていきましょう。
なぜ書類選考で落ちてしまうのか?
冒頭でお伝えした通り、ギークリー
書類選考が通らない原因について、おもな要素としては
- 企業が募集している人材と応募者のスキルセットが合っていない
- スキルセットは合ってはいるが経験が十分ではない
- アピール内容の根拠が不足、または客観性に欠ける
- 全体的にアピールポイントが分かりにくい
などが考えられます。
企業側がどのような人材を求めているかについては募集要項内に詳しく書かれているため、応募する際にひと通り確認できるはずです。
その上で書類選考が通らないということは、そもそも企業側が求めているレベルの十分なスキルや経験がないと思われる職務経歴書になっている可能性が高いです。
募集要項に必須となるスキルセットが記載されているため、その内容を満たしていることを職務経歴書で証明できれば良いでしょう。
また、アピールする内容の根拠が不足していたり客観性に欠ける場合は、採用する側からすると本当に成果の出せる人間なのか判断できません。
その場合は、具体的な数値を用いたアピールやその結果にするためにとった考えや行動、具体的なエピソードを書くのがおすすめです。
ほかにも文章のまとめ方に問題があって、せっかくの職務詳細や自己アピールをうまく伝えられていないもったいないケースも少なくありません。
なんだか自分のことを言われているようで、耳が痛いなぁ。
スキルセットがマッチしていない場合は?
昨今ではITエンジニア不足が叫ばれているものの、だからといって選考のハードルは下がってはいません。
たとえば、フロントエンドの求人に対してバックエンドの経験しかないエンジニアが応募しても、書類選考の時点で不合格になる可能性が高いでしょう。
ただこの場合、バックエンドの経験しかないけれど個人開発でフロントエンドの技術にも頻繁に触れており、それが証明できるポートフォリオや具体的なアウトプットもある
そのようなケースであれば、選考を通過できる可能性があります。
ちなみにスタートアップ規模の組織なら、このケースのようにバックエンドもやりつつフロントエンドもやらせてくれる会社があります。
僕の経験上、スタートアップ規模でもちゃんとした組織であれば、今までやった事のない分野の仕事もやらせてくれる可能性はあると思います。
したがって、ある程度何らかの軸となるスキルや経験がある人がほかの分野に挑戦する時には、一旦自分の得意分野で入社するために動くのも作戦のひとつでしょう。
へー。そういったアプローチの仕方もあるんだね。
書類選考での落とし穴が大体わかってきたところで、では実際にどうすれば書類選考を通過できる職務経歴書を作成することができるのでしょうか。
次からはそのヒントについて、僕の経験も交えて解説します。
書類選考を通過する職務経歴書を書くには?
採用側が求めるスキルセットと合っていない場合は別として、職務経歴書から
- 企業が求めている経験・キャリア
- アピール内容の根拠や客観性
などがきちんと読み取れるものになっているのかがポイントになります。
そのためのヒントをいくつかご紹介しますので、一緒に詳細を見ていきましょう。
プロジェクトベースで書くのがおすすめ
書き方はいろいろありますが、シンプルなのは所属している会社で
- どのようなプロジェクトに参画し
- そのプロジェクトでどのような役回りだったか
- その業務に必要となったスキル(プログラミング言語、インフラ技術など)
などを併記して書くくらいで良いでしょう。
いろいろと伝えようとして、逆にごちゃごちゃして伝えたいこと分かりにくくなってしまうことはよくあるな。
また、作成する上での細かいテクニックとしては、実績やトラブルについては原因から発生までの事象をシンプルにまとめるのが良いでしょう。
その際に再発防止策まできっちりと納得してもらえるように書くようにして、数が多い場合は具体的なアプローチだけ箇条書きにするのがおすすめです。
この時に注意したいのは、機密事項に抵触しない範囲で具体的に書くようにしましょう。
次に、システムのパフォーマンス改善などは具体的な数値を用いて書くと伝わりやすくなります。
裏ワザとしては、その根拠を具体的にブログに書いて公開するのも効果的です。職務経歴書にそのURLを付けるのも良いでしょう。
プログラミング言語の経験年数はあまり重要ではありません。
言語のバージョンやパフィーマンスを念頭に入れたコーディングのテクニック、関連ライブラリを組み合わせた経験などを書くのが良いでしょう。
このような細かいテクニックも踏まえた上で、プロジェクトごとにまとめると採用側も把握しやすくなりますよ。
必要最低限のことを書く(冗長なのはNG)
職務経歴書は一般的には制限がないため、いくらでも内容を盛り込むことができます。
しかし、実際に書類選考を行う人の時間は限られており、そこまで隅々までじっくり読むことができません。
基本的には職務経歴書を見てわかることは、応募者が今まで
- どのような会社で
- どのようなプロジェクトに関わり
- その中でどのような成果を出してきたか
- 具体的にどのようなスキルを持っているのか
くらいになります。
職務経歴書に盛大に自己アピールを書かれても特に評価の対象にならないですし、むしろわかりやすく簡潔に事実だけを整理したほうが伝わりやすいでしょう。
求人案件の募集要項で求めている人材と大きな差分がなければ、基本的には次の選考に進めるはずです。
必要な要素は具体的かつ簡潔にアピールする必要があるけど、冗長すぎても分かりにくいからNGなんだ。その塩梅が難しそうだな。
自分で確認するのは限界があるので、
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また、
アウトプットのアピールも効果的
職務経歴書に盛り込む内容として、コミュニケーション能力やアウトプットした経験のアピールも効果的です。
ITエンジニアではつい技術力とが注目されがちですが、それ以上に各部署とやり取りをしていくためにはコミュニケーション能力も必要不可欠なものになります。
また、どんなに優秀な人材でもチームに悪影響を与える人を入れられないという企業は少なくありません。
具体的にいうと、実務以外でも
- LT登壇などのアウトプットをした経験
- 技術ブログなどで発信している内容
などを盛り込むのはとても有用です。
LT登壇について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
その際には、自分の経験やキャリアがアピールできるもののリンクを職務経歴書に載せるのがおすすめです。
第三者にレビューしてもらう
職務経歴書は自身の経験やスキルをまとめた内容となるため、作成者が客観的にみることが難しくなります。
ある程度の型ができるまでは、第三者にレビューしてもらった方が良いでしょう。
可能であれば、同じ職種の友人・知人にお願いするのがいいですが、難しければ
第三者的な壁打ちの相手として丁寧なカウンセリングに定評のある
それ以外でも
【コラム】職務経歴書の更新タイミング
職務経歴書というと、どうしても転職活動時に作成するものだと思いがちです。
しかし、あくまで職務経歴書は名の通り「経歴書」のため、実際にその記載内容が発生したタイミングで記載していく方が良いでしょう。
具体的には
- 新規プロジェクトに参画したタイミング
- 新しい技術に触れるタイミング
- チーム内での役回りが変わったタイミング
などがあります。
これらのタイミングで職務経歴書をアップデートすることのメリットは下記です。
- 記載漏れがない(備忘録となる)
- キャリア形成への活用
日頃から忙しく仕事をしていると、そのプロジェクトの中でどのようなスキルや経験をしたかをつい忘れてしまうことがあります。
そのため、年に2回くらいは定期的に備忘録としてメモとっておくのが良いでしょう。
また、実際に企業が出しているディスクリプションに記載されている内容をもとに、現職でそのようなスキル・経験が身につくような仕事の仕方をする、というものもあります。
たとえば、Googleのジョブディスクリプションで上記ような記載がある場合、「必要な条件/経験、望ましい経験/スキル」を現職のプロジェクトで経験できたとします。
それを目標に行動すれば、現職でのキャリアアップはもちろん、その次の転職を含めた中長期的な形でのキャリア形成にもつなげられるでしょう。
職務経歴書の更新って転職活動の時だけと思っていたけれど、自分のキャリアの棚卸しのためにも年2回くらいは定期的にやるのがいいんだな。
職務経歴書をNotionで作成して公開しよう!
職務経歴書を書くポイントを押さえた上でぜひイチオシしたいのが、職務経歴書をNotionで作成して公開することです。
従来のようにWordで作成してGoogleドライブなどのクラウド上で保存すると
- クラウドからダウンロードして更新、アップロードが手間
- LinkedInやYOUTRUSTなどのサービスで個別に更新するのが手間
- Wordの既存フォーマットだとポイントが分かりにくい
という悩みがありました。しかし、Notionで公開することによって
- ブラウザ上で編集や保存、管理ができる
- メンテナンスが簡単で整理しやすい
- インターネット上で公開できる
- リンクなどでほか資料も参照しやすい
- データベース機能でいろんなタイプで表示できる
など、メリットがたくさんあります。
また、PDFで出力することもできるので、そのまま職務経歴書として提出することも可能です。
いいことづくしのNotionでの職務経歴書の公開について、僕が参考にした人のリンクを貼っておきますので興味がある人はご確認ください。
職務経歴書をWordで作るとアピールポイントが埋もれがちだけど、Notionだとデータベース機能が便利だし何よりすごく分かりやすいな。
まとめ|キャリアの棚卸しに転職エージェントを活用しよう!
これまで職務経歴書について、求職者の悩みや書類選考で落ちてしまう原因、それを踏まえて通過するためのポイントやおすすめの公開方法について解説しました。
職務経歴書は能動的に中長期的なキャリアを見据えて行動に落とし込めるのが望ましいですが、日々の業務が忙しいとそこまでやるのは簡単ではありません。
キャリアの棚卸しや自己PRの壁打ち、業務上の武器を探すという目的で、
また、
転職エージェントは、必ずしも転職をしたい時に登録するものではありません。
現状の自分のキャリアや、もし今転職したらどのような会社から内定がもらえてどのくらい年収が上がるかなどを知るために、転職エージェントを活用するのも良いでしょう。