働きやすい会社ってどんな会社だろう、、?
「自分にとって働きやすい会社とは?」そう考えている方はITエンジニアを問わず多いのではないでしょうか。
もちろん、給与や待遇が良いに越したことはないのですが、僕の経験上それだけで会社を探すとモチベーション高く働き続けることが難しくなることがあります。
自分にとって働きやすい会社で働くことは誰もが憧れることではありますが、実際にそのような環境で働いている人はさほど多くはありません。
この記事では
- 自分にとって働きやすい会社とはどういった所なのか
- 働きやすい会社はどうすれば見つけることができるのか
などを、僕自身が数回の転職活動で試行錯誤しながら見つけていった内容をお伝えます。
ぜひ、参考例のひとつとしてご一読いただき、今後の転職活動に活かしていただけると嬉しいです。
また、ITエンジニアの会社選びについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
働きやすい会社とはどのような会社なのか?
まずは、ITエンジニアの求職者が転職先を検討する際にどんなことを重視しているのか、今のトレンドを見ていきましょう。
ITエンジニアが転職先を検討する際に重視すること
転職ドラフトが2023年にITエンジニアの働き方について調査した内容を見てみると、「給与・待遇」と答えたのが64.8%と突出していました。
また、ファインディが実施した「エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート2023」でも、複数企業から同額のオファー年収で内定が出た場合に年収以外の決め手となるのは
- リモートやフレックスなどの働き方:27.2%
- 事業やプロダクトの将来性がある:23.0%
なとの回答が多い結果となりました。
以上のことから、ある程度の企業基盤や安定性のある会社で、働き方について柔軟な考え方がある会社が好まれている傾向があることがわかります。
働き方が柔軟に選べることが重視される傾向にあるので、同じ安定した企業でも新興企業に人気が高くなっているのも納得だな。
年収や待遇、働き方と同じくらい重要なポイントとは?
このように、ITエンジニアが転職先を探すときに意識しているポイントとしては
- 待遇面(給与や福利厚生、休暇日数など)
- 会社や運営しているサービスの知名度
- どのような技術(プログラミング言語やクラウドサービス[AWS, Google Cloudなど])を使っているのか
などがあります。
たしかに、まずは給与とか待遇を考える傾向にはあるよな。生活に関わる大事なところだし。。
もちろん、転職先を決める上で重要な要素ではあることには間違いないのですが、その一方で表面的なものになりがちなのも事実です。
転職先を決める際には、実際にその会社で働いている自分をイメージすることも大事になります。
偉そうに言っていますが、僕も数回転職をして実際に働いてみて考え方が変わった部分も大きいですね。
自分に合った会社をひとりで探すのはなかなか難しいので、
また、自分で興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、
次では、僕の考える「働きやすい会社」について解説します。
ご自身の「働きやすい会社」を考える際の参考例のひとつとして読んでみてください。
ウリが導き出した「働きやすい会社」の答えとは?
僕の話にはなりますが、大学を卒業してからずっとITエンジニアだったわけではなく、ITではないほか業界も含めて数回の転職を経験して今に至ります。
その数回の転職経験から導き出した、僕が考えた「働きやすい会社」とは
モチベーションを保ちながら働き続ける上で必要となるものは何かを考えて、その結果
- 会社の規模感
- 会社の文化や雰囲気
がポイントだな、という結論に達しました。
たしかに、、その環境で長く働き続けるにはモチベーションを一定のところで保てないと待遇面が良くても続かないよな。
ウリの実体験 〜転職活動で重要視するもの〜
ITエンジニアは、基本的にはチームで仕事を進めることになります。
チーム内で同僚や上司、部下とのコミュニケーションに常にストレスを感じていると、ポジティブに仕事をすることが難しくパフォーマンスも出しづらいです。
僕としては、チーム内で関係性の良い状態を維持できそうな会社を探すことを意識するようにしましたね。
とは言ってみたものの、短い転職活動の間でその会社のチーム内で仕事をする際に良い関係性が築けるかを判断するのは難しいです。
実際に若い時は給与面や待遇、企業規模、働き方などで選んで入った会社でも、チームで仕事をする時になかなかコミュニケーションが取りづらく、ストレスを感じたこともありました。
また、先述したように事前に企業研究を入念に行ったとしても、実際に入ってみると思っていた感じとは違うと思うことも少なくありませんでした。
でも僕は、転職活動を続けていくうちに『少しでもできることがあるんじゃないか』と考えて次のことを実行することになります。
何だろう?会社選びの参考に聞いてみたいかも。。
ウリが転職時の会社選びで気をつけたこと
僕が働きやすい会社というのは
モチベーションを高く保ち続けることができる会社、すなわち
- 会社の規模感
- 会社の文化や雰囲気
がポイントだと思っていたので、まずは会社の規模感についてフォーカスしてみました。
会社の規模は大きければ大きいほど基盤が安定していいと思っていたけど、そうでもないのかな。
会社の規模感
まずはじめに、会社の規模感を考える時には大手企業や中小企業という言葉が浮かぶかと思います。
意外にも大手企業は条件が定義付けられておらず、中小企業は「中小企業基本法」という法律によって、その基準が定められています。
それによりますと、IT業界(ソフトウェア業界や情報サービス業界)の中小企業とは
- 資本金または投資金額が3億円以下
- 従業員の数が300名以下
上記条件のいずれかを満たしている場合になります。
また、少し古い数字にはなりますが、全IT企業のうち中小企業の数は全体の98.7%を占めており、ほか業界と同じように僅かな大手企業と多くの中小企業という構図になっています。
僕の経験上、そもそも会社規模が大きすぎるとエンジニア組織がうまく管理できない傾向があることに気づきました。
そのため、転職する会社を探す際には
- 従業員数は150名から300名程度
- 経営者、経営層の年齢層は30代から40代
を意識しました。
この従業員数は、僕が今まで転職をした上での体感値で決めました。
従業員数が150名を切ってくると、会社組織として少し脆弱なところがあり一人がさまざまな仕事を兼務して進めていく必要があります。
一見人数が少ない方がコミュニケーションを取りやすいかと思いますが、一人当たりの業務領域や量も増えるため思いの外やりとりがスムーズにいかないことが少なくありません。
一人ひとりに多くの裁量を与えられる分、解決も自分でしてくれというケースも多いって話は聞いたことがあるな。
逆に、300名を超えて来ると今度は管理をすることが難しくなってくるので、150名から300名のこのレンジが程よく風通しが良い塩梅だと判断しました。
また、会社の規模がそこまで大きくないと、経営層の考えが事業に直結しやすくなるのでスピーディーに売上をあげることができるのもメリットです。
もうひとつのポイントとして、30代から40代くらいで経営層が若い会社の方が、仕事をする上でコミュニケーションに齟齬が出づらいとも感じました。
古い会社組織の経営層の場合、ITエンジニアに対する理解が乏しく、正当に評価されにくいっていう話もあるから納得かな。
ちなみに、僕がこの間まで勤めていたスタートアップ企業では、社長をはじめ経営陣が30代半ばくらいの方たちでした。
チームで働く若い人たちはみんな優秀&前向きでいい人ばかり。経営者が若くて優秀だとこういう人が集まるのかと驚きました。
自分に合った転職探しで困った時は、
また、自分から興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業から情報収集をしたい場合は、
ウリが採用面接の時に気をつけたこと
自分が働きたいなと思った会社が決まれば、次はその会社にエントリーして選考を受けます。
ITエンジニアの採用面接について気になる方は、こちらの記事をご確認ください。
ウィルオブテックが2022年に転職経験のある若手ITエンジニアを対象に行った意識調査によると、転職前に準備したこととしては
- 自分のスキルや経験の棚卸し:50.0%
- 転職先に求めたい重視ポイントの整理:45.3%
- 自己PRや志望動機(必要書類)の作成:40.7%
が上位を占めました。
もちろん、この結果は納得のいくところで必要最低限準備すべき内容ではあるのですが、これに加えて僕が意識してやっていたことがあります。
一見採用する側の方が求職者よりも立場が強いイメージがありますが、面接官が求職者を見ているように、その逆も然りということです。
おっとっと、、就職氷河期の世代なので、当時の名残りで無意識に採用する側が強いと思い込んでしまっていたな。
面接官の態度も重要な判断材料
僕が採用面接を受けた時には、自分が志望している会社で働いている人の意識やモチベーションに対しての理解を深められるかが重要だと考えました。
その点を見極めるために、僕は面接官を見て
- 面接時に笑顔で話をしているか
- 本気で取り組んでいるか
- 前向きなコミュニケーションをしてくれているか
などを観察していました。
まず、面接の時にやりたくはないけれど渋々やっているのか、もしくは落とそうとしているかなどは、表情をよく見ていれば分かることです。
求職者が自分の会社にマッチしているか判断されますが、同時に求職者もこの会社で働くべきなのかを判断する場所でもあります。
自分が判断される場ではありますが、同時にこちらが時間を割いて働くべき場所かを判断する場でもあることは覚えておきたいな。
また、一緒に働いてくれる人を本気で探そうとしている意識が感じられるかも重要な要素です。
本当にそうした想いで望んでいるならば表情にも出ますし、質問内容もより具体的で実際に一緒に働いているイメージをより想像できるものになるでしょう。
そして、採用面接として落とすかどうかではなく求職者の人柄を知るために、またより情報を引き出すために前向きなコミュニケーションをしてくれているかも大切です。
数受けた面接の中で一度だけ、最終で圧迫面接を受けたことがあります。後日内定はいただきましたが、丁重にお断りしました。
一時期に圧迫面接のような、無理矢理窮地に立たせてその際の振る舞いで適性を判断するようなやり方が流行った時期もありましたが、正直そんな会社で頑張ろうとは思えないです。
僕も今思い出しただけでも、、軽いトラウマだよ。。
繰り返しになりますが、求職者側もその会社を判断する権利があることは忘れないでいただきたいです。
内定が出た後も意識をしたこと
内定が貰えてひと安心、ほっとしたい気持ちは分かりますが、最後まで気を緩めてはいけません。
僕は内定が出た後、ITエンジニア(現場側)と経営側の人間が双方いる場をセッティングしてもらいました。
そこで、自分を含めた三者で話し合いをすることで、実際にどのような空気感で仕事をしているかを少しでも感じようと努めました。
話し合いの前に具体的な質問を考えて臨むなど、事前準備はしっかりと行いましたね。最後までしっかりと確認していきましょう。
また、
エージェントが間に入って進めてくれるなら、変に気を遣って躊躇することなく交渉できるからやりやすくて良いかも。
もしくは、転職サイトの
僕は上記についてきちんと対応してくれた会社に入社して、とても良い環境で仕事をすることができました。
実はほかにも2社ほど内定をいただいたのですが、実際にそこで働いている人やエンジニア仲間からの話を聞く限り、2社ともとても雰囲気がよく働きやすそうな環境でした。
採用情報や最新情報、トレンドなどを掴んだり共に同じ領域について切磋琢磨しあったりするためにも、ITエンジニアも横のつながりは大切です。
ITエンジニアが同じ技術領域の人とつながるメリットについてもっと知りたい方はこちらをご確認ください。
まとめ|自分にとっての働きやすい会社を考えよう!
これまで、自分にとって働きやすい会社とはどんな所なのかや会社選びで気をつけたいこと、採用面接などに意識したいことについて解説しました。
まずは、自分の中で働きやすい会社とはどんなものかを、具体的に働いているイメージを意識しながら思い浮かべて言語化することが大切です。
自分にとっての働きやすい会社が明確にイメージできた上で、僕が実際にやったことを参考にお伝えしました。
会社選びでも選考においても共通しているのは、採用側が求職者を判断できると同時に、求職者もこの会社で働くべきかを判断できるという点を忘れないことです。
そのためには、自分のキャリアを棚卸しをして転職軸を明確にしておくことをおすすめします。
僕の経験が少しでも、働きやすい会社を選ぶ上で役に立っていただけると嬉しいです。
ひとりでキャリアの棚卸しをするのが難しいようなら、
また、自分で興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、
転職面接や各選考フローについて詳細を知りたい方はこちらをご確認ください。