
最近では、カジュアル面談がさまざまな企業で実施され、どういった対処をすべきなのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
カジュアル面談は企業が自社紹介や業務内容の説明を行い、募集しているポジションの詳細について説明をする場としていることが多いです。
採用側と求職者双方にミスマッチがないよう、新たな試みを導入する企業も増えています。
この記事では、ITエンジニアが転職面接を受ける中でのポイントは注意点について解説します。

採用担当の側になって感じたことや求職者としての経験談をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
転職活動を効率よく進めるには、


ITエンジニアの転職面接|おもなステップとポイント解説
ITエンジニアの転職活動について、一般的な流れとしては
年収などの契約条件の最終的な調整が行われる
となります。
カジュアル面談で欲しい人材だと判断された場合は、書類選考をパスして一次面接に進むこともあります。
また、会社規模によっては二次面接が最終面接になることも少なくありません。
書類選考を通過した後一次面接と並行してコーディング試験や適性試験を実施する会社もあります。



次からは各ステップの詳細を見ていきましょう。
STEP1:カジュアル面談
選考の前にカジュアル面談を取り入れる企業が増えています。
株式会社学情のインターネットアンケートによると、カジュアル面談を実施している会社は全体の36.7%で、検討している会社と合わせると6割強となります。
会社規模にもよりますが、慢性的なITエンジニア不足+採用に力を入れている会社が多く、カジュアル面談にCTOクラスの人が出てくることも珍しくはありません。



優秀な人材を欲しい企業の強い意志が表れているけど、初っ端からのCTOは求職者が緊張してしまうこともありそうだな・・
IT業界においてカジュアル面談はほぼ行われており、双方のミスマッチがないことを確認した上で次の選考に進むことになります。
面接官ウリのまなざし
カジュアル面談は選考には関係ないと言われますが、欲しい人材だ!と判断されると書類選考はパスして一次面接に進むこともあります。
マッチしない人が応募してきた場合は、書類選考に進んでそこで不合格にするケースが多いです。
カジュアル面談でも自分たちの組織に欲しい人間なのか見られる場所なので
- 基本的なビジネスマナー
- 最低限の準備(企業情報、自身の転職状況や経歴、スキルなど)
などは意識するようにしましょう。
オンラインでのカジュアル面談の場合、ずっと下を向いていると消極的な印象を与えるので目線には注意をしてください。



カジュアル面談時は何を知りたいのかを最初に伝えて、事前に自分の転職軸を明確にしてから臨むとスムーズに進みますよ。
自分の適性やどんな会社に合っているかなど、ひとりで悩むよりも
コーディング試験
規模が大きなIT企業の場合、一次面接前もしくは並行してコーディング試験が実施されることもあります。
コーディングテストは一般的な競技プログラミング(At Coder, Leat Code)と似た問題が出るケースが多いので、対策をしておくと良いでしょう。
適性試験
適性試験は書類選考の後、面接の前に並行して実施されることが多いです。
適正試験はおもに2種類ありまして
- 性格診断
- SPIテスト
などがあります。
また、同じタイミングで口述による技術面談がある会社もあります。



適性検査で多くの企業が利用するサイトがミキワメです。どんな内容を聞かれるのか事前に目を通しておくものも良いでしょう。
面接官ウリのまなざし
採用担当になって気づいたのは、意外と適性試験での性格診断が重要視されることです。
中でも、メンタルや精神的な強さ、ストレス耐性を見ていた印象でした。
ITエンジニア不足ですが、技術が一定レベルあれば良いというわけではなく、一緒に働いていけるのかという定着性も結構見ているんだなと感じましたね。
STEP3:一次面接
多くの会社ではおもに配属チームのリーダーと現場のエンジニア、もしくは現場のリーダークラスのみでの行われるケースが多いです。
現場レベルで必要となる知識や経験の確認など、エンジニアリング寄りの会話が多い印象です。
面接官ウリのまなざし
書類選考、もしくはカジュアル面談後に一次面接を受けている時点で、多くの場合は技術面などでは募集要項にマッチしています。
一次面接については職務経歴書上の内容をさらに深掘りして
- 実際にどのような業務に関わっていたのか
- また、その際にどのような技術を使っていたのか
などについて確認します。



このあたりは事前に準備をしておけば、慌てずに対応できそうだ。
また、組織やチーム内で能動的に行動、発信していることが評価されるので
- どのような技術に関わっていたのかはもちろん
- その技術選定にどの程度関わったのか
- またそれを技術ブログやなんらかのセミナー・勉強会などで発信したのか
なども評価される傾向にあります。



意外に高く評価されるのが発信力です。技術力が高いだけではなく、コミュニケーション能力も見られていることがわかります。
ITエンジニアがスキルアップをする際は、インプットとアウトプットをバランスよく行わないといけません。
その方法について詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
STEP4:二次面接
二次面接の場合、会社規模によってはいきなり最終面接なこともあります。
採用担当はマネージャークラスや部門長クラスのケースが多く、一次面接と同じ内容でエンジニアリング寄りの会話が多くなる傾向です。
技術面よりもマネージメントやチームとのコミュニケーションについて聞かれます。
面接官ウリのまなざし
30代になると、マネジメント的な動きに対しての期待も大きくなります。
技術職の募集であっても、マネジメント的な動きを求められることは避けられないです。
たとえば、自身のチームや他部署との関わり方、ベンダーとの関わり方については、自分がどうしていきたいのかを伝えられるようにしておきたいところです。



今までのキャリアの棚卸しをして、自分がマネジメントをする上で心掛けていることをまとめておくのがいいかも。
ITエンジニアリングの組織づくりをしっかりやっている会社であるほど、人材のミスマッチを避ける意識が高いので
- キャリア形成についての確認(スペシャリスト、ジェネラリスト)
などをあらかじめ自分でも考えておく必要があります。



自分の将来のキャリア形成について考えると、自ずとどういった企業を選ぶべきかが見えてきます。
会社選びをする上で、受けたい会社がどういった組織なのかを理解しておくことは重要です。
会社選びのポイントについて詳細を知りたい方はこちらをご確認ください。
独力での企業研究に限界を感じた際は、


STEP5:最終面接
最終面談は100〜300人くらいの規模の会社では、CTOや役員クラスが出てきて行われることが多いです。
その内容は組織論や会社のミッションやビジョン、バリューに合っているのか、その考え方の確認が行われます。
会社のミッションやビジョン、バリューとは?


ミッションとは企業が社会に対してやるべきことです。
なぜこの会社が存在をするのか、社会にどのような価値を提供するのかなどをまとめたものです。
ビジョンは、企業があるべき姿を表しています。
具体的には企業の理想や中長期の目標をまとめたもので、どのような状況になるべきか、どのような想いでいるべきかなどを言語化しています。
バリューは、企業に属している者が具体的にやるべきことです。
また、ミッションやビジョンを達成するための具体的な行動指針で、所属者の価値観や判断基準となるものです。
面接官ウリのまなざし
最近の企業の多くは、自社のビジョンやバリューに合った人材を確保しようとする傾向が強く、自社サイトでもその点を訴求しています。
例)ファインディのホームページより


したがって、二次面接までは進んでいたのに最終で落とされるケースも珍しくなかったです。



スキルが高くてコミュニケーションやマネジメント能力に問題がないとしても、それ以上に会社のビジョンやバリューに合うかも大事なのか。
採用担当は転職面接のココを見ている!
僕は最後に勤めた会社で、面接担当として書類選考と一次面接に携わったことがあります。
50人くらいの求職者を見てきて、押さえておいた方がいいかと思うポイントをまとめました。
- スキル(即戦力になるのか)
- 定着性(すぐに辞めてしまわないか)
- 志望動機(どのような点に興味があるのか)
- コミュニケーション(意思表示をきちんとできるのか)
- 人柄・マインド(社風やチームにマッチするのか)
基本的なところとしては、スキルや定着性や志望動機です。
中途採用者は即戦力が求められるので、求められるスキルがあるのか、不足しているときが独自にインプット・アウトプットしていることを明確に伝えてアピールしましょう。
採用にコストがかかる以上、すぐに辞められては企業は困ってしまいます。
何を求めて転職したのか、前向きな転職理由を伝えられるよう準備しておきたいところです。
その企業について企業研究をしっかりと行い、なぜここで働きたいのか熱意をアピールできるように事前準備をしておきましょう。
コミュニケーションについては、同じチーム内で円滑に仕事を進めていく上でとても大事です。
特にアウトプットが苦手という方は、LT(Lightning Talk)などで独自に訓練しておくこともおすすめです。



アウトプット力をもっと高めたいと思っている方は、こちらの記事を参考にしてください。



この中でいちばん大事なものは・・なんだろう?
答えは、、人柄・マインドです。
面接官ウリのまなざし
僕の経験では、良い会社であればあるほど性格的な部分が評価される傾向にあります。
物事に取り組む前向きさ、誠実さは面接内でのコミュニケーションをしていると自ずと感じ取れます。
SNS上でのネガティブ発言や面接中のコミュニケーションでも倫理感はわかるので、発信をするときは『見えない第三者』を常に意識するのが良いでしょう。
だからと言って、極度に警戒してSNSを非公開にするのはおすすめしません。
技術的な発信をしてエンジニアのフォロワーが多いとその後の採用にもつながり、ひいては評価にもつながることもあるからです。
人柄やマインドは一長一短には磨かれないですが、発信する内容を前向きなものにするなど、できるところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ|採用担当の視点に立って面接対策をしよう!
面接担当が見ているポイントは基本的なことですが、いざ求職者の立場では想像しにくい部分もあるのでぜひ参考にしてみてください。
また、転職面接でいちばん重要視されるのは、人柄です。
- チームメンバーが心地よく仕事ができる言動を心がける
- 常日頃から前向きな発言を心がける
など、シンプルではありますが意外と忘れがちです。



面接担当の立場になって、採用したいなと思ってもらえるような事前準備や日頃からの言動を心掛けましょう!
自身のスキルを上げるため、インプット・アウトプットを強化したい方はこちらの記事を参考にしてください。
また、自己分析や企業研究など転職活動での行き詰まりを感じた場合は、


これ以外にも、自分で興味のある会社に応募したりスカウトを受けたりしてより多くの企業と出会いたい場合は、