積極的に人脈って作っていった方がいいのかな?
日々の業務をこなしながらも、このように悩んでいるITエンジニアの人は少なくないのではないでしょうか。
ある程度の歳を重ねて組織内で責任のあるポジションにつくと、今まで以上に社外の人とのつながり、いわゆる人脈の重要性が高まってきます。
しかし、ITエンジニアは異業種間のビジネスパーソンとコミュニケーションを取る機会がそれほど多くはありません。
僕は幸いにもいろんな機会に恵まれて、いろんなコミュニティ(チャンネル)を持つことができています。
この記事では、ITエンジニアにも人脈作りは必要なのか、またその理由や人脈作りのポイントや具体例について、僕の実体験をもとに解説します。
ITエンジニアでは特にニッチな領域であるほど職場内で同じ分野の人がいなくて、技術スキルやキャリアなどを相談できないこともしばしばです。
わからないことがあった時にその場で質問してすぐに解決できない環境なのは、なかなかしんどいかもしれないな・・
そういった時に同じ技術領域を持つ人とつながるメリットやその具体的な方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ITエンジニアも人脈作りは大事!
まず結論を先にお伝えすると、ITエンジニアも人脈作りは、、とても大事です。
その理由となる、ITエンジニアが人脈作りをするメリットについて解説していきます。
どうしても技術的なスキルを上げることに懸命になって、人脈作りは面倒でおざなりになりがちだから、耳が痛いな・・
ITエンジニアが人脈作りをするメリット
ITエンジニアが人脈作りをするメリットとしては
- チャンスを作り出す
- リスクヘッジ対策
- スキルアップ
- 最新情報をキャッチ
- モチベーションの維持
- 自分の市場価値の確認
などがあります。
案件の獲得やその数、対応案件が増えるという意味でチャンスを作れますし、反対にひとつの企業が倒産しても他の取引先があることはリスクヘッジとなります。
フリーランス白書2024によると、実際に案件の獲得につながったものとして人脈(知人の紹介含む)が61.6%といちばん多い回答でした。
また、同じ技術領域の人などとつながれることで、互いに切磋琢磨して技術力を向上できますし情報交換をすることによって最新情報もキャッチしやすくなるでしょう。
同じ技術領域の人とつながれるメリットやその方法について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
たとえば技術ブログを始めるときに、自分ひとりだけですと長くモチベーションを維持していくのは簡単なことではありません。
しかし、仲間を作ることによって互いを励ましながら継続することができます。
ITエンジニアが技術ブログを作るメリットやその具体的な方法について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
加えて、コミュニティの中にいることによって相対的に自分の市場価値を知ることもできますね。
たしかに自分の市場価値ってただ会社にいたり、ひとりで仕事をしているだけだとわからないからなぁ・・
自分の市場価値を知りたい場合は、
人脈を作るメリットがわかったところで、次は人脈を作る際のポイントについて一緒に見ていきましょう。
ITエンジニアが人脈作りをする際のポイント
では実際にITエンジニアが人脈を作っていく上でのポイントは
- 人脈作りの目的を持つ
- さまざまな職種や幅広い年齢の人と接する
- 付き合いに応じて距離感を調整する
まずは、何事も目的を持たないとただ惰性で過ぎてしまうことがよくあるので、自分はこの集まりで何を得たいのか目的意識を持って臨むのが良いでしょう。
また、普通に会社と家との往復、ひとりで仕事をしている上では会えないような職種や世代の方と積極的に交流していくのも効果的です。
その際に、付き合いに応じて距離感をうまく調整しながら接していくとスムーズに仲良くなりやすいです。
最初から馴れ馴れしいのは人によっては嫌がられるので、会う毎に少しづつ距離を詰めていくイメージが良いでしょう。
人脈を作ろうとする時に、細かいところで意識した方が良いミニポイントとしては
- 名刺を準備する(ブログやSNSアカウントなど)
- 積極的に声をかける(受け身NG)
- 相手の話をしっかり聞く(関心があることを示す)
などがあります。
特に出会ったばかりのタイミングでは相手のことがよくわからないので、怪しい話には十分注意して接するように心掛けましょう。
そういえば、前に交流会で仲良くなった人とLINE交換したら、情報商材に誘導されたことがあったな・・
ITエンジニアが人脈作りをするメリットやポイントがわかったところで、実際にはどのように人脈を構築していけば良いのでしょうか。
僕の実体験を例に取りながら、一緒に見ていきましょう。
具体的な人脈作りの一例
僕が所属しているコミュニティの一例について紹介しながら、それぞれの特徴について解説します。
今の僕のコミュニティの一例についてお伝えすると
などがあります。
バーやスナックってハードルが高そうだな・・
ビジネス街の小さなバーやスナックなので、何の気なしに一人でふらっと入ることができますよ。
いくつかのコミュニティについてご紹介しますので、自分が動きやすそうなところからチェックして参考にしていただけると嬉しいです。
出身学校のコミュニティ
まずは、ご自身が通っていた高校や大学、大学院、専門学校、資格スクールなどのコミュニティです。
大学や大学院については、学校の公式Webサイトなどを見てみると卒業生向けのページなどが用意されていることが多いです。
卒業生向けのイベントが開催されていることもしばしばあるため、そのような場に出向いて色々な人とコミュニケーションを取ると良いでしょう。
駅伝や野球で母校の後輩が頑張っていたら応援したくなるよな。六大学卒の友人の話を聞いていたら少し羨ましいなと(地方国立大卒の俺)
僕もたまに、シーズン中は六大学野球を神宮球場に観に行きます。外野席でビールを飲みながらのんびりと応援するのが好きですね。
ちなみに僕の出身大学では定期的に現役の学生と卒業生が集まって交流会が開催されており、かなりの頻度でそのような場に参加していた時もありました。
同じ出身学校だと何となく距離感も近くなり、またどのような組織に所属しているなど素性がはっきりとしているため、安心できるところはありますね。
オンラインコミュニティ
以前に紹介したconnpassのような勉強会サイトを活用するのも良いですが、Web上でさまざまなビジネスパーソンが運営するオンラインコミュニティなどに参加するのも良いでしょう。
オンラインコミュニティで定期的に開催されるオフ会に参加すると話や興味の会う人と仲良くなれますし、また普段の仕事とは出会えない違う分野の人とも知り合えます。
オンラインコミュニティについてはさまざまなものが存在します。
出身学校のコミュニティなどと比べると素性がわからない人も多いため、所属するコミュニティや参加しているメンバーが信頼できる人であるかを見極められる力が必要です。
オンラインで知り合った人だと素性がわからないので、どうしても警戒心は持って慎重に接さないといけないよね・・
自身が興味のあるコミュニティ内でのオフ会となると話の合う人が多いため、ある程度関係性が良い人と仲良くなると、仕事の相談などができる関係性にもなるのでおすすめですよ。
僕が過去に入ったことのあるオンラインコミュニティは
などがあります。
僕は2つしかオンラインコミュニティの経験がないですが、オンラインコミュニティは自身がやりたい分野の人を集めて勉強会をしたりオフ会を主催したりします。
比較的やれることの自由度が高いので、受け身ではなく積極的に行動できる人には向いているでしょう。
参加しているから何かしてくれるだろう、という受け身だと得られるものは少ないです。能動的に交流したいという方におすすめですね。
XなどSNSのコミュニティ
XなどのSNSを日常的に利用していると、何となく似たような仕事をしている人や趣味の人とつながったり仲良くなったりするものです。
ある程度素性がわかっている段階になってから、食事やお酒をのみに行ったりなど交流を深めていくのも良いでしょう。
僕は実際に、Xでやり取りする中で仲良くなったITエンジニアさんと飲みにいくことはしばしはありますね。みなさん優秀でびっくりです。
日々のインプットやアウトプットを具体的にポストしているとより近い技術分野の仲間ができるので、同じ職種や技術分野で仲間が欲しい時には特におすすめです。
ITエンジニアがXを活用することには、人脈作り以外にもさまざまなメリットがあります。
詳細を知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
また、特に僕のようなニッチな技術分野のITエンジニアは身近に同じ分野の人がいないので、なかなか技術的にもキャリア形成的にも行き詰まることが少なくありません。
そのため、自分から積極的に同じ技術領域の人とつながっていく必要があります。
ITエンジニアが同じ技術領域の人とつながるメリットや具体的な方法について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
バーやスナックでのひとり飲みもオススメ
ビジネス街にある小さなバーやスナックなどは特にビジネスパーソンなどが多く、またお酒が入っているとコミュニケーションも自然に取りやすいです。
こちらも素性のわからない人が多いので、最初のうちは適度な距離感を持ったコミュニケーションをして関係性を深めるのが良いでしょう。
バーやスナックのオーナーやママと仲良くなっておくと、似たような仕事をしている人や会ってみると面白そうな人を紹介してくれますよ。
僕の場合はもとから一人でふらっとバーやスナックで飲み歩くのが好きだったので、趣味を兼ねている側面もありますね。
連れて行ってもらう前までは敷居の高さを懸念してたけど実際はそんなことはなく、いろんな業界の方と話せて感動した記憶があるなぁ。
信頼できる人に紹介してもらうのもアリ
シンプルな方法ですが、信頼できる人に紹介してもらうのがいちばん良いでしょう。
やりやすい方法としては、connpass経由で告知されている勉強会などに一緒に参加して、その場で紹介してもらうようなカタチだと負担がかからないのでおすすめです。
僕はオンラインサロンで知り合った人からある程度親しくなったタイミングで、バーやスナックに連れて行ってもらって視野が広がったな。
たしかに信頼できる人からの紹介がいいのは間違いないのですが、かといって盲信してはいけません。
特に稼げる話など、基本的に人にあえていう必要がないことを勧めてくる場合は注意した方が良いでしょう。
本当に稼げる話だったら自分たちで独占(寡占)したいと思うので積極的に人に話そうとしないはずです。冷静な判断が大事ですよ。
どんなに親しい間柄でも、自分で考えてきちんと判断する習慣をつけることが基本的なことですが大事です。
オンラインでしか面識がない人には注意!
ネット上ではなかなかリアルで会えない人とコミュニケーションが取れる点では良いですが、その一方でリスクも少なくありません。
あまり相手の素性がわからない段階で会うのはリスクが高いので注意しましょう!
X経由で知り合った人が一緒に仕事を受注して大炎上してしまい、受注元の人が逃げたこともありましたね・・
ITエンジニアでちゃんとした情報発信をしている人はX以外でもリアルなセミナーで登壇しているケースが多いため、ネット上だけでなくリアルでの素性も確認しておくと良いでしょう。
ITエンジニア職以外の人脈を大事に
ITエンジニアはどうしても同じ職種の人で固まりがちです。
普段はあまりコミュニケーションを取らない人や特にビジネスサイドの人と仲良くなっておくと今後のキャリア形成においても役立つので良いでしょう。
僕はオンラインサロンで不定期に開催される飲み会によく参加しています。
そこでは世代や性別、職種に関係なくいろんな人が来て、持ち込んだお酒やおつまみをシェアしながら気ままにおしゃべりをしています。
自分とまったく利害関係のない、その瞬間にたまたま居合わせた人と予定調和のない会話を楽しむのは、会社と家の往復だけでは決して得られない貴重なものです。
特に自分と同じ年くらいなのに脱サラをして社長をやっている方とお話しをすると、自分も頑張らねばとすごく刺激になるな。
よく家と会社以外のサードプレイスを持つことが大事と言われますが、僕もその通りだと思います。
いろんな価値観の人と話す機会を自ら積極的に作っていくことで、人脈もそうですが「こういった考え方もあるんだ」と気づきになることも少なくないからです。
いろんな考え方に触れて数多くの価値観があるということを知る経験というのはとても大事だと痛感しています。
まとめ|ITエンジニアの人脈作りはメリットづくし
これまでITエンジニアが人脈作りをするメリットやポイント、僕が実際に持っているコミュニティの一例を紹介して解説しました。
ITエンジニアが人脈を作るメリットはたくさんあるのですがその一例として
- チャンスを作り出す
- リスクヘッジ対策
- スキルアップ
- 最新情報をキャッチ
- モチベーションの維持
- 自分の市場価値の確認
などがあります。
人脈を作ることで転職や案件獲得のチャンスにもなりますし、スキルアップやトレンド把握、またモチベーションの維持においても大きな役割を果たします。
また、人脈を作ってそのコミュニティに所属をすることで、自分の市場価値を確認することもできるでしょう。
具体的な人脈作りの方法はさまざまあるのですが、僕がやってきた方法でおすすめしたいのは
- オンラインコミュニティ
- XなどのSNSのコミュニティ
などが始めやすいと思います。
Xなどを活用して、ITエンジニアが同じ技術領域の人とつながるメリットや具体的な方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
その時に気をつけていただきたいのは、距離感です。
さほど親しくないうちは、あまり自分の個人情報を開示しないようにしましょう。
また、親しい間柄となったとしても、鵜呑みにするのではなく自分で冷静に判断することが大切です。
ネットをうまく活用することで本来会えなかったさまざまな人と交流が持てます。メディアリテラシーを高めて上手に使いましょう!