ふぅ、何とか1社内定が取れたぞ。。
転職活動で1社内定を貰うと、『やった!これで解放される』とつい気が緩みがちになる、そうなる人は多いのではないでしょうか。
大変な状況の中頑張って内定が取れたのだから、これで終わらせたい!そう思う気持ちはとてもよくわかります。
でも、ちょっと待ってください!
『どうしてもその会社で働きたい』そう思っている人は別として、内定を1社もらってすぐで即決してしまうのは正直もったいないです。
また、拙速にその会社だけで決めてしまうと、実際に入社してから自分が思ってたものと違っていて短期離職をするケースも少なくありません。
転職活動を早く終わらせたい気持ちもわかりますが、もうひと踏ん張りしてより自分に合った会社を吟味しましょう。
この記事では、内定をもらった後の心構えに加えてやっておいた方が良いことについて解説します。
ぜひ、転職活動を行う際の参考にしてくださいね。
給与交渉や面談など内定後のやりとりについては、
ほかにも、
複数の会社から内定をもらう
1社内定を貰ったので、なるべく早く転職活動を終わらせたい気持ちはよくわかります。
しかし、結論を先にお伝えすると、複数社内定をもらってその中から比較検討することがおすすめです。
入社を決めるには3社ぐらいから内定が欲しい本音
レバテックキャリアは、2022年に行った社会人エンジニア300人を対象に転職に対する意識調査を行いました。
入社するまでに保有したい内定数について、全体のうち98.3%が1〜3社内定が欲しいと思っているという結果でした。
このことから、実際に転職活動をしているほとんどのITエンジニアは複数の内定の中から入社先を決めたいと思っていることがわかります。
たしかに、せっかくだったらいくつか内定をもらってその中から選んで決めたいという気持ちはあるよね。
複数の会社から内定をもらった方が良い理由
2023年1〜12月の間にdodaエージェントサービスを利用して内定を獲得した人のデータをもとに、書類通過率と一時面接通過率をもとに計算したものがあります。
その内容は、1社以上の内定を得るためには、22社の求人に応募する必要があり(書類選考)5社の面接を受ける必要があるというものです。
内定が0の状況はなかなか苦しいですが、そこを超えると1社だけではなく複数の会社からも内定をもらえることが多いです。
不思議なもので、ITエンジニアで内定獲得が1つだけはというのはあまりなかったですね。
複数の会社から内定をもらった方が良い理由としては
- 1社だと比較ができない
- 妥協して決めてしまいかねない
などがあります。
1社ではそもそも比較検討ができないので、自分にとって優先したい条件やさまざまな判断軸が見えにくい側面があります。
また、1社だけの場合ですと、若干の不安はあるもののここで決めるしかない、と妥協しかねません。
その結果、自分の思っていた会社のイメージと違っていたと感じて、早期離職や満足度の低い転職となってしまう可能性があります。
このことからも、自分が選択して決めた!という満足感や納得感を得るためにも複数の会社から内定を貰った方が良いと言えるでしょう。
ウリの実体験 〜内定先は複数のススメ〜
内定が1つだけだと、そもそも選択のしようがないですよね。
僕の経験から言うと、最低でも3社くらいの内定をとってその中で条件面などを比較して、最終的に入社する会社を決めるのが良いでしょう。
しかし、内定が出るタイミングがあまりにバラバラだと出してもらった内定の有効期間が過ぎてしまうので、志望順位の高い会社はなるべく並行して選考を進めるのが良いです。
一次選考、二次選考あたりで調整するのはなかなか難しいので、内定後のオファー面談の実施タイミングあたりでうまく調整するのがおすすめですね。
オファー面談で調整するにしても、どの会社を受けるかや選考のタイミング、日程調整をひとりでするの結構大変そうだな。
そんな時は、
手厚いサポートで評価の高い
また、
複数の会社から内定を貰ったとして、次はその中からどうやって自分に合った会社を選べば良いのでしょうか。
次では、そのヒントについて解説します。
複数の内定をもらった際の会社の選び方
ありがたいことに複数の会社から内定をいただけた、とします。
では次は、その中から自分に合った会社をどう選んでいったら良いのでしょうか。
この答えについて、僕の経験談をもとに選ぶためのポイントをいくつかまとめました。
それぞれの詳細について、一緒に見ていきましょう。
各会社ごとに優先したい条件を書き出して数値化する
まずは、その会社に転職するにあたって優先したい条件を書き出して数値化していきます。
たとえば、優先したい条件が下記の場合
- 業務内容
- 賃金
- 就業時間・場所
- 休日・休暇
- 福利厚生(諸手当、副業OKかなど)
(各項目10点満点) 内定先のスコア表
優先したい条件 | 内定先A社 | 内定先B社 | 内定先C社 |
---|---|---|---|
優先1位 業務内容 | 8 | 9 | 7 |
優先2位 賃金 | 8 | 8 | 8 |
優先3位 就業時間・場所 | 9 | 8 | 10 |
優先4位 休日・休暇 | 9 | 8 | 10 |
優先5位 福利厚生 | 9 | 8 | 10 |
合計 | 43 | 41 | 45 |
スコアにすると内定先C社が最多得点なんだ。ただ、優先順の高いものについてはほかの内定先の方が高いのが気になるかも・・
このようにスコアにして視覚化すると、ただ単に合計のスコアだけではなく、各優先したい条件ごとの評価もわかるので、比較検討がしやすくなるでしょう。
逆にスコアにして数値化した結果、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、次にご紹介する対策で最終決定することをおすすめします。
やはり、餅は餅屋ではないですが、現場のことは実際に現場の人に聞くのがいちばん良いと言うことですね。
現場のエンジニアと会う機会を作ってもらい判断する
百聞は一見に如かずということで、迷った場合は実際の現場の人に話を聞くのがいちばんの最適解です。
実際に訪問して現場の人と話をすると
- 技術レベル
- 現場の雰囲気
- 職場の環境(コミュニケーション取りやすいか)
- 社風が自分に合っているのか
などについて深く知ることができます。
先述したスコア表を参考にしながらも現場の声を聞いていくことで、そこで働いているイメージをより鮮明に思い浮かべることができるでしょう。
給与や待遇面も確かに大事ですが、その環境で長く働いていけるかも大事な要素です。
客観的なスコアによる視覚化と実際に現場に足を運んでのヒアリング。バランスの良い判断材料は揃ったけどそれでも迷うかも・・
困った時は、
丁寧なキャリア相談で評価の高い
また、
内定先を決めたところで、次はオファー面談で待遇面もろもろを確認していきます。
オファー面談の中でも、特に重要になってくるのは給与交渉です。
次では、給与交渉のヒントについて解説していきます。
給与交渉について
実際にITエンジニアが転職の際にどの程度給与交渉に成功しているのか、気になっている人は多いのではないでしょうか。
まずは、Offersが2024年に行った転職活動における「給与交渉」についてのアンケートを見ていきましょう。
転職活動の際に「給与交渉に成功」のした人は約8割
こちらのアンケートによると、給与交渉に成功したと回答したのは82.3%でした。
給与交渉をすることによって、大多数の人がプラスの結果を得ていることがわかります。
勇気を出して給与交渉をすることで、今までの自分のキャリアを正当に評価してもらって自分の望む給与額を実現できる可能性が高いことを示しています。
また、給与交渉の結果についても、給与が上がった:54.8%と大幅に給与が上がった:30.6%を合わせると、85.4%の人が給与が上がったと回答しました。
このことから、約8割の人が給与交渉を成功と感じて、実際に給与が上がったと実感していることがわかります。
8割の確率で成功して給与が上がる可能性があるなら、ダメもとでも交渉した方が良い気がするなあ。
では、いざ給与交渉と行きたいところですが、交渉の前に確認しておきたい点についても補足で伝えておきます。
給与交渉の前に、賃金の内訳について確認しておくことも重要です。
給与交渉の前に賃金の内訳について確認する
給与交渉に意識が向きがちですが、その前に労働通知書やオファーレーターでは確認できなかった年収などの詳細部分について確認をしましょう。
まずは、年収が希望している金額であるかを確認することが重要です。
その際には
- 提示された年収には賞与が含まれているのか(特に年俸制の場合)
- 固定残業代(みなし残業代)
- 給与以外の諸手当
- 評価制度
などをチェックしていきましょう。
年収については総額だけではなく、内訳を確認するのが重要です。
特に年俸制の場合は、年俸内に賞与が入るのか否かで金額が変わるのでしっかり確認するようにしましょう。
また、そのほかの諸手当や入社後の昇給ペースの目安など、後になって自分の認識と違っていたということがないように確認することが重要です。
ウリの実体験 〜給与交渉〜
先述した複数社の内定をとる話にもつながりますが、転職をする以上はなるべく高い報酬をもらえるように交渉すべきです。
そのためには、事前に現状で自分がやっている職種の相場を知っておくのが良いでしょう。
給与は一般的に現職の給与がベースとなるため、よほどの特殊な事情がない限りは年収500万円の人がいきなり800万円や900万円を目指すのは難しいです。
僕の感覚としては、一般的に現職の年収にプラス50万円〜100万円くらいが一般的です。
もし、その職種の希少性が高い場合は、150万円〜200万円くらいあげてもらえる可能性もありますね。
僕はデータエンジニアという職種柄、希少性は高い方でしたので比較的給与交渉はしやすかった方ですね。
給与交渉などは繊細な問題なので、やり方を間違うと相手企業に嫌な印象を与えかねません。
そのリスクを避けるためにも、
言いにくい給与交渉もスムーズに対応してくれる
また、
給与交渉もそうですが、それ以上にいちばん僕が内定を貰った後にやった方かいいと思うのが、所属のチームメンバーとの交流の機会を作ってもらうことです。
次では、所属のチームメンバーとの交流の機会を作ってもらうことについて詳細を解説していきます。
所属のチームメンバーとの交流の機会を作ってもらう
僕が内定をもらった後にやることの中で、意外といちばん重要なのではと思うのがこの項目です。
入社してから日常的に一緒に働くメンバーがどのような人なのかを知っておくために、コミュニケーションを取れる場を設定してもらいましょう。
またこの時に、自分の部署とおそらく関係があると思われる部署の主要メンバーとの交流の場も合わせて設定してもらうのが望ましいです。
それは、ITエンジニアの場合でも意外と関係部署とのコミュニケーションを取る機会は多いからです。
先に自分が所属すると思われる部署とその関連部署との関係性(仲が良いのか、悪いのかなど)を事前に把握できた方が良いでしょう。
僕の場合は特にマーケティング部門と関わることが多かったので、内定をもらった会社の関連部署の主要メンバーと話をさせてもらいました。
自分が配属される部署だけでなく、関連部署との慣例性やメンバーの雰囲気まで事前に分かれば、かなりイメージしやすくなるね。
内定後に交流の場を作るのは、会社にとってもメリットがある
また、採用企業にとっても、内定後に交流の場を作ることはプラスに働くことが多いです。
そのおもなところでは
- 内定辞退や早期離職の防止
- 早くパフォーマンスを発揮して貢献する
などのメリットがあります。
ITエンジニアの転職活動はいまだに売り手市場で、エンジニア側が選べる傾向が強いです。
優秀なITエンジニアであればあるほど複数の内定を受けている可能性が高いので、会社への不安や疑問点を解消しておかないと他社に流れる可能性があります。
また、内定者へのフォローが不足しているとエンゲージメント(愛着など)が育ちにくくなり、その結果早期離職してしまうかもしれません。
加えて、早くパフォーマンスを発揮してもらえれば会社の利益にも直結します。
自分の役割が早く分かれば立ち回りやすくなり会社への満足度も高まるので、内定者へのフォローアップは採用側にとって急務となっています。
まとめ|自ら転職ガチャを少しでも減らす努力をすべき
実際には転職して働いてみないとわからない点が多いのは事実ですが、その一方で入社前にできることも結構あります。
- 複数の会社から内定をもらう
- 会社を選ぶ場合は優先したい条件を書き出して数値化する
- 給与交渉にチャレンジする
- 所属チームとの交流の機会を作ってもらう
僕のイチオシは所属チームとの交流の機会を作ってもらうことです。
それは、一緒に働く可能性のある人と会う場を設定してもらうだけで、入社後に働くイメージがかなり具体的になるためです。
内定をもらった後に採用担当の人にお願いして話をする場を儲けてもらうのが良いでしょう。
給与交渉や面談など内定後のやりとりについては、
ほかにも、