40代リスキリングの正解は？｜資格×経験の活かし方を実体験から解説

ITテクノロジーの急速な進化やAIの台頭、DXの波など、40代ITエンジニアにとって今ほどキャリアの岐路に立たされている時代はないかもしれません。

そんな悩みを抱えている40代ITエンジニアの方は多いのではないでしょうか。

この記事では、40代ITエンジニアがリスキリングで本当の意味でのキャリアアップを実現するための道筋を、最新データと実践的なアドバイスを交えてご紹介します。

40代になって直面する不安と現実

テクノロジーの急速な変化に取り残される恐怖

自分が取り残されるのではないかと不安を抱える40代ITエンジニアは少なくありません。

ITテクノロジーの進化は加速の一途でかつてのスキルセットが数年で陳腐化してしまう状況下では、この不安は決して杞憂とは言えないでしょう。

マイナビニュースの記事によると「ITエンジニア7割超が『リスキリング』を必要とするも、実施企業はわずか25%」 という結果でした。

こうした状況は、日本のIT業界全体にとっても大きな課題となっています。

40代ITエンジニアにとって、これまでのやり方が通用しなくなる恐怖は現実味を帯びてきているのです。

データで見る40代ITエンジニアのキャリア不安

エン・ジャパンの調査では、IT・インターネット・ゲーム業界では43%の人がリスキリングに取り組んでいます。

注目すべきは年代別のデータで、どの年代も70％以上の方がリスキリングは必要だと感じているものの、40代・50代のミドル世代がより強くリスキリングの必要性を実感しているという結果でした。

40代・50代のミドル世代は、今のスキルを活かした仕事をするためにリスキリングが必要だと感じている割合が20代・30代よりも高いのです。

これは、技術の進化が非常に速い現代において現役で働き続けるための切実な思いの表れと言えるでしょう。

40代のリスキリングは資格取得がゴールではない！

資格取得が収入アップにつながっていない現実

資格を取れば収入が上がるはず・・

40代ITエンジニアの多くがこう考えて資格取得に励みますが、実態はどうでしょうか？

IT系の資格は確かに一定の知識や技術レベルを証明するものとして価値がありますが、資格があるだけで自動的に収入がアップするわけではありません。

スキルを習得するだけではなく、自身のキャリアプランに沿ったスキルセットを構築して適切なタイミングでその価値をアピールすることが重要となります。

とくに40代ITエンジニアにとって重要なのは、資格という「証明」よりも、その背景にある実践的なスキルとそれを業務にどう活かせるかという応用力です。

資格取得を目的化するのではなく、キャリア戦略の一部として位置づけることが必要なのです。

企業が本当に求めるスキルとは何か

では、企業は40代ITエンジニアに何を求めているのでしょうか？

現代のビジネス環境において、企業が求めるのはテクニカルスキルだけではありません。

多くの企業は即戦力となるスキルを持った人材に対して高い報酬を支払う傾向ですが、「即戦力」の定義は単なる技術力にとどまりません。

40代ITエンジニアに求められるスキルについて、僕が思うところをまとめました。

これらは単なる資格試験では測れないスキルであり、長年の実務経験から培われるものです。

リスキリングの成果物は資格でなくその経験

40代ITエンジニアの隠れた武器

40代ITエンジニアの最大の武器は、20代や30代にはない「経験」です。

しかし、多くの人はその価値に気づいていないか、うまく活用できていません。

経験の棚卸しを行う際には、以下のポイントに注目するようにしましょう！

これらは単なるスキルリストや資格では表現できない、あなただけの価値です。

キャリア戦略を考える際は出口を意識することが重要なので、自分の経験がどのような場面で最大の価値を発揮するのかを見極めましょう。

経験を言語化して価値を高める具体的方法とは

経験しているだけでは不十分で、それを適切に言語化して自分自身や他者に伝えられることが重要です。

経験の言語化には以下のようなフレームワークが役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリア戦略を構築して強みを活かす

自己分析から始める新しいキャリアパス

効果的なキャリア戦略は的確な自己分析から始まります。

自分の強みや弱み、情熱を持てる領域、市場価値の高いスキルの交差点を見つけることが重要です。

ここで役立つのが、以下のような自己分析の視点になります。

これらの要素を総合的に考慮して、自分だけのキャリアパスを設計することが重要です。

グロービス学び放題「キャリア戦略」で見つける次の一手

自己分析を深めてキャリア戦略を練る効果的なツールとして、【GLOBIS 学び放題】 （グロ放題）の「キャリア戦略」ラーニングパスがあります。

このラーニングパスは、今後のキャリアを考える上でヒントとなる知識やさまざまな分野で活躍するビジネスリーダーによる体験談や対談を提供しています。

【GLOBIS 学び放題】 （グロ放題）の動画コースの中から目的や課題に合わせて推奨するコースを組み合わせたもので、これを利用すれば目的別に効率よく、体系的にビジネスの学習を進められるでしょう。

「キャリア戦略」ラーニングパスでは、以下のような知識を得ることができます。

特に40代ITエンジニアにとって重要なのは、IT技術スキルとビジネススキルを組み合わせて独自の価値を生み出す視点でしょう。

【GLOBIS 学び放題】 （グロ放題）の学習コンテンツを通じて、技術の枠を超えた視野を広げられます。

忙しい40代でも実践できるリスキリング法とは

「時間がない」を克服する学習テクニック

毎日仕事や家事・育児に追われる40代ITエンジニアからは「学ぶ時間がない」という声が多く聞かれます。

エン・ジャパンの調査でも「子供が小さいので睡眠時間を削ったり休憩時間を潰したりして時間を捻出しています」（38歳男性）という声があり、時間の確保は大きな課題です。

しかし、効率的な学習アプローチによって、限られた時間でも効果的な学びは可能です。

【GLOBIS 学び放題】 （グロ放題）では、各種パートが初級から上級に分かれており自分のペースに合わせて段階的に学べます。

忙しい40代ITエンジニアでも、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用して効率よく学べるのです。

即実践できるマイクロラーニングの威力

マイクロラーニングとは小さな学習単位を継続的に積み重ねる学習法で、1回の学習時間は5〜15分程度と短くスキマ時間を活用できます。

【GLOBIS 学び放題】 （グロ放題）ではコースが細かく分割されているので、1セクション当たり約3分です。

スキマ時間を上手く活用しながらクイズや理解度確認テストなど、飽きずに最後まで学習ができるでしょう。

マイクロラーニングの効果を最大化するためのポイントをまとめました。

まとめ｜40代のリスキリングは「資格×経験」の掛け合わせ

40代ITエンジニアにとってのリスキリングは、単なる新しい技術の習得や資格取得ではありません。

正しいリスキリングとは、これまでの経験と新たな知識・スキルを掛け合わせることで唯一無二の価値を生み出すことです。

そのために必要なことは、下記のようなポイントです。

このプロセスを実践することで、40代という経験豊富な時期だからこそ発揮できる真の価値を見出せます。

資格取得だけではなく自分の経験を棚卸して言語化して新たな知識と掛け合わせることで、40代からの飛躍的なキャリアアップが可能です。