
収入をもっと増やしたいけど、今の会社だと昇給しそうにない・・
かといって、居心地は悪くないしあまりリスクは犯したくない・・
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
上記の場合、収入を増やす方法として副業がひとつの選択肢となります。
近年では国が副業を推進する状況となっており、以前よりも副業へのハードルが下がった印象です。

平成29年に「働き方改革実行計画」打ち出して、老後資金は会社に頼らずに自分で頑張ってくれという方針だしな・・
ITエンジニアは他職種と比べると専門職という点で需要や待遇面で恵まれる傾向があるため、副業についても需要はあります。
しかし、副業の話は聞きづらいため、周囲がどれだけどのような副業をしているかは掴みづらいです。
この記事では、ITエンジニアの副業事情について、その実態や副業の探し方やメリット・デメリットについて僕の実体験を踏まえて解説します。



副業の探す際は、レバテックフリーランス
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ITエンジニアの副業事情
まず、ITエンジニアの副業事情についてみていきましょう。
副業事情を下記のような観点から解説します。
どのくらいの割合で副業をしているのか
はじめに、ITエンジニアはどのくらいの割合で副業をしている人がいるのでしょうか。
出典:左 doda「最新版 副業の実態調査」(2023)/右 LAPRAS株式会社「エンジニア副業実態調査」(2022)
dodaが実施した「最新版 副業の実態調査」によると副業をしている人の割合は8.4%で、検討している人を含めると25.0%で全体の4分の1でした。
ITエンジニアに限れば、LAPRAS株式会社の「エンジニア副業実態調査」によると、副業をしたことがある人は55.5%と半数を超えています。
会社員全体で見ると、副業をしている人はさほど多くはありません。
一般的な会社員の場合
副業自体はやってみたいけど、何からやって良いかわからない・・
という人が多い印象があります。
その一方で、ITエンジニアは副業している人が多いです。
僕の回りでも、こっそりと副業をするITエンジニアの友人がたくさんいます。
政府が「働き方改革実行計画」打ち出してさまざまな施策を推進してきたこともあり
今後は会社にあまり期待できない。だったら老後資金は自分で捻出しないと・・
と考えている人たちが、自らの力で収入を増やそうと動いている状況が読み取れます。



そうなると(今の仕事はそのまま続けて)まずは副業をしてみようかな・・と考えるのは至極当然の流れだろうな。
どんな副業をやっているのか
ITエンジニアが実際にどんな副業をしているのか見ていきましょう。
出典:TECH Street「副業のリアル調査レポート」
出典:LAPRAS株式会社「エンジニア副業実態調査」
2020年にTECH Streetが実施した「副業のリアル調査レポート」によると、経験したことがある副業カテゴリは
- 投資系(株式 /FX /純金積立など):36%
- 制作系(イラストレーター /プログラミング /システム開発など):24%
- ネット系(アフィリエイト /YouTuber /ネットショップ):22%
などが上位となっています。
ITエンジニアの本職である、プログラミングやシステム開発などは2位という結果でした。
LAPRAS株式会社の「エンジニア副業実態調査」によると、IT系の案件でどんなことをやっているのかを見てみると下記のような内容でした。
開発案件
- フロントエンド、バックエンドなどの開発案件
アドバイザー・顧問
- ITコンサルティング
その他
- 技術ブログ、アフィリエイト、せどりなど
僕の体験した感覚でお伝えすると、事業会社が副業案件として比較的少ない工数(月に30時間〜60時間くらい)で可能な開発案件の需要が高いです。
同じITエンジニアでも、インフラ寄りのエンジニアには副業レベルだとあまり案件が多くありません。
それはインフラ系の業務が業務を切り分けることができない特性によるところが大きいです。



僕の周りを見ると、どうしても十分な時間が確保できない場合は、ブログやせどりなどに落ち着いている人が多いですね。
またアドバイザー・顧問の仕事内容については、おもにITコンサルティングです。
僕自身も数社でデータを活用したコンサルティング案件をいくつかいただきました。
その他に含まれる内容としては、技術ブログやアフィリエイトが挙げられます。
ITエンジニア界隈の人で技術ブログを運営している人は結構多く、QiitaやZennなどのプラットフォームを利用している人が多いです。
ブログを書く習慣がない人でも、今後のためにブログで情報を発信する習慣を身に付けるのがおすすめです。



本職の延長でできる開発案件やアウトプットとしても役立つ技術ブログは、取り組みやすかったな・・
ITエンジニアが技術ブログをするメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
どのくらい稼げるか
開発案件&ITコンサルティング
僕の感覚では、単価的に一般的な業務委託とほぼ同じくらいで、時給3,000円〜8,000円くらいです。
ブログ運営
○技術ブログの場合
コツコツ週1日くらい更新を続ければ月に1万円〜5万円くらいは目指せるでしょう。
技術ブログで稼ぐための具体例
- Amazonアソシエイトで技術書、ガジェット
- Googleアドセンス
○アフィリエイトの場合
読み手ファーストで需要のあるコンテンツを作成する必要があります。
また、認知されるまでに時間がかかるので、」1年〜2年以上継続的に更新をしながらコツコツと運用すれば月10万円〜50万円を夢ではありません。



ITエンジニアが技術ブログを始めるメリットやその方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
ITエンジニアの僕がやった副業をご紹介
僕が実際にどのような副業に取り組んできたのかについてお話しします。
ウリの実体験 〜いろいろやってます〜
僕がやってみた副業:その①
- Shopifyで友人のラーメン屋のECサイト開発・運用(10万円)
ECサイト開発のプラットフォームであるShopifyを利用して、友人が経営しているラーメン屋のECサイトを作成しました。
案件のためにオペレーション周りの把握や整理をする必要があったので結構大変でした。



ECサイトでラーメンを販売する予定でしたが、調理や接客と並行して友人ひとりでオペレーションをこなすのは難しく頓挫しました。
僕がやってみた副業:その②
- 製薬会社のITコンサルティング(100万円)
某大手製薬会社のデータ基盤構築において必要となるデータアーキテクチャの設計について、コンサルタントとしてスポットで参画しました。
この案件は何と、僕がその会社Xの公式アカウントにダメもとでDMして受注した案件でした!



うわっ、公式アカウントにDMして仕事取ったの?
僕がやってみた副業:その③
- 技術ブログ/SNS(月1,000円から5,000円)
自分が勉強したことの備忘録として、数年前からコツコツと書き進めていた技術ブログに貼っているアドセンスで少しですが収入を得ていました。
技術ブログや自分のXのアカウント上で技術書などをAmazonアソシエイトで紹介して、こちらでもお小遣い程度ですが収入を上げていました。



Amazonでよくセールをやるので、その期間になると僕のX上ではアフィリエイト祭り(おすすめの商品の紹介)になっていました・・
ITエンジニア副業のおすすめな探し方
ITエンジニアの副業の探し方はいくつかあるのですが、おすすめなものとしては
などがあります。
知人、友人からの紹介
過去にいた会社の知人や友人の紹介で案件をもらうケースが多いは結構多いです。
先日の記事で、直近1年間で仕事獲得につながったものの第一位は「人脈(知人の紹介を含む)」でした。
開発経験がある程度あってそれなりに人脈がある人の場合、自然に案件打診の話が来るのではないでしょうか。



案件がもらえてありがたい反面、何かトラブった時でも気を遣ってなかなか言いにくいっていう側面もあるんだよな・・
SNSで探す
どの会社もITエンジニア不足のため、X上で「副業案件募集」と書けば案件をもらえる可能性があります。
しかし、リアルで面識がない人からの案件受注はリスクがあるので、契約内容を書面で確認したりどんな発注先なのかをしっかり確認したりすることが必要です。



Xで転職や案件獲得もスムーズにできる時代になりました。Xを活用するメリットをもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
YOUTRUSTなどwebサービスで探す
YOUTRUSTなどのwebサービスで副業案件を募集している会社の人に直接DMするのも良い方法でしょう。



僕も実際にこれで案件を獲得したことがあるわ!
YOUTRUSTはキャリアSNSと言われるもので、プロフィールを埋めるだけでスタートアップ企業などから転職や副業のスカウトが届く仕組みです。
YOUTRUSTには「転職意欲」だけでなく「副業意欲」に関するステータスもあるので、「副業意欲」があることをしっかりとアピールしておけば仕事もらえるかもしれません。
それ以外にも、僕がおすすめする副業案件を探せるwebサービスをいくつかご紹介します。




レバテックフリーランス


ITエンジニアが副業をやってみるメリットや注意点
ITエンジニアが副業をするメリット
- 本業以外の収入
- お金をもらいながらスキルが磨ける
- 業界のトレンドを知ることができる
- 社外に人脈が広がる
- フリーランスキャリアが開ける
実際にやってみて僕がいいなと思ったのは、お金を貰いながらスキルが磨けたり社外に人脈が広がったりすることでした。
特に人脈が広がるのはより自分という商品を多くの人に見てもらえる機会が増えるということなので、貰った報酬以上のメリットがあります。
ITエンジニアが人脈を作るメリットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
ITエンジニアが副業をする際の注意点
- 契約条件をしっかり確認する
- 会社の就業規則を見直す
- スケジュール管理に注意する
- 年間20万円を超えると確定申告が必要
副業は本業をしながら行うので、契約はフリーランスと同様の業務委託としての契約を結ぶのが一般的です。
特に口約束で仕事を始めてしまうと、いざ報酬をもらう時にトラブルになることも少なくありません。
そのため、事前に契約書の確認をしっかりと行った上で契約を締結して実際の作業に入るようにしましょう。
自分で公言しない限り副業バレすることは多くないのですが、トラブル回避のためにも会社の就業規則は事前に確認することが大事です。



公務員の人は基本副業NGです、企業でも就業規則で禁止しているところもあるので、揉めたくない場合は事前に確認をしましょう。
また、本業に支障がないようにうまくタスク管理をする能力も求められます。
加えて、副業で年間20万円を超えた場合は自分で確定申告を別にする必要があるので注意しましょう!



副業バレしないようにやりたい!と思っている方はリベ大のこの記事を参考にしてみると良いよ・・
まとめ|副業をやってみた感想は、稼ぎたいなら転職一択!
ITエンジニアが副業をするメリット
- 本業以外の収入
- お金をもらいながらスキルが磨ける
- 業界のトレンドを知れる
- 社外に人脈が広がる
- フリーランスキャリアが開ける
ITエンジニアが副業をする際の注意点
- 契約条件をしっかり確認する
- 会社の就業規則を見直す
- スケジュール管理に注意する
- 年間20万円を超えると確定申告が必要
最後に副業に関して全般的に言えることではありますが、楽して稼げる方法はありません!
収入アップを目的に副業を始める場合は最低でも2年〜3年程度のスパンで、本業に大きな支障が出ずに続けられることを意識して進めていくのが良いでしょう。
特に、ブログについては収益化を考えるとかなり長期的にやっていく必要があるので覚悟が必要です。



僕の経験では、ITエンジニアの場合はなるべく早く、かつ安定的に収入を上げたいなら転職の方がコスパ・タイパともに良いです。
転職活動は自己分析に企業研究ほかやることが多く、ひとりでやるのはなかなか大変です。
キャリアの棚卸しや自己PRの壁打ち、業務上の武器を探すという目的で、

